はじめに
「毎日、授業準備に追われている…」
「指導案を作るだけで何時間もかかってしまう…」
そんな悩みを抱えている先生は多いのではないでしょうか。
私自身、教員として働く中で、授業準備や教材研究に多くの時間を費やしてきました。子どもたちのために良い授業をしたいという思いはあるものの、現実には会議や校務、保護者対応などに追われ、十分な時間を確保するのは簡単ではありません。
そこで注目されているのがAIの活用です。
最近では、生成AIを使って授業準備を効率化する先生が少しずつ増えています。AIは教員の仕事を代わりに行うものではなく、「考えるための下書きを作るパートナー」です。
この記事では、AI初心者の私でもすぐに始められる「ChatGPTを使った指導案作成」の方法を、わかりやすく紹介します。
AIは教員の強い味方
教員の仕事は授業だけではありません。
- 指導案の作成
- 教材研究
- ワークシートづくり
- テスト問題の作成
- 学級通信の作成
- 保護者へのお知らせ
- 通知表の所見
- 校務分掌の資料作成
こうした仕事の多くは、「ゼロから文章を考える」ことに時間がかかります。
生成AIは、この「最初のたたき台」を短時間で作ることが得意です。
もちろん、AIが作った内容をそのまま使うのではなく、子どもたちの実態や学校の実情に合わせて先生自身が調整することが大切です。
それでも、最初の一歩をAIが担ってくれるだけで、作業時間は大幅に短縮できます。
初心者におすすめなのはChatGPT
生成AIにはさまざまな種類がありますが、初めて使う先生には特におすすめなのがChatGPTです。
おすすめする理由は次のとおりです。
- 日本語で自然にやり取りできる
- 会話する感覚で質問できる
- 指導案や発問例など教育向けの文章作成が得意
- 無料版でも十分試せる
- 修正や追加の依頼が簡単
例えば、「小学5年生の社会科の指導案を作ってください」と入力するだけでも、授業の流れを提案してくれます。
AIは完璧な答えを出すわけではありませんが、「考える時間」を短縮してくれる便利なサポート役です。
ChatGPTで指導案を作ってみよう
ここからは、実際にChatGPTへ入力するプロンプトを紹介します。
使い方はとても簡単です。
① ChatGPTを開く
② 下の文章をコピーする
③ 教科・学年・単元名だけを書き換えて送信する
これだけで、指導案のたたき台が完成します。
【そのまま使える】指導案作成プロンプト
あなたは20年以上の指導経験をもつ優秀な教員です。
以下の条件で、学習指導要領を踏まえた授業の指導案を作成してください。
【学校種】
小学校
【学年】
5年生
【教科】
国語
【単元名】
たずねびと
【授業時間】
45分
【作成条件】
・本時の目標
・評価規準(知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度)
・授業のねらい
・導入(5分)
・展開①(10分)
・展開②(20分)
・まとめ(10分)
・教師の支援
・児童の予想される反応
・板書計画
・ICT活用
・つまずきやすい児童への支援
・発展課題
・家庭学習
見やすい表形式で作成してください。
教育現場ですぐ使える実践的な内容にしてください。
このプロンプトなら、教科や学年、単元名を変更するだけで、さまざまな授業の指導案を作成できます。
例えば、
- 小学校3年生 算数「わり算」
- 小学校6年生 理科「てこのはたらき」
- 中学校1年生 英語「一般動詞」
- 中学校2年生 数学「一次関数」
などにも応用できます。
「もっと自分の授業らしくしたい」ときは?
AIは一度で完璧な指導案を作るわけではありません。
そこで、追加の指示を出すことで、自分の授業スタイルに近づけることができます。
例えば、次のようなプロンプトを続けて入力してみましょう。
子どもの主体性を高めたい
主体的・対話的で深い学びを意識した授業になるよう改善してください。
発問を充実させたい
授業中に使える発問を10個考えてください。
導入・展開・まとめに分けて作成してください。
板書計画も欲しい
黒板を左右3分割した板書計画を作成してください。
授業の流れに沿って板書内容を具体的に示してください。
ICTを活用したい
児童1人1台端末を活用した授業になるよう改善してください。
Google ClassroomやGoogleスライド、ロイロノートなども活用してください。
支援が必要な児童への対応
学習につまずく児童への具体的な支援方法を5つ提案してください。
個別支援と全体指導の両方を含めてください。
評価問題まで作る
この授業の最後に実施できる振り返りカードを作成してください。
また、形成的評価に使えるチェック項目も作成してください。
このように条件を具体的に伝えることで、より実践的な内容が返ってきます。
さらに、
- 「主体的・対話的で深い学びを意識してください」
- 「ICTを活用した活動も入れてください」
- 「評価規準を表にしてください」
と追加でお願いすると、内容をより充実させることができます。
AIは一度で完璧な答えを出すというよりも、「対話しながら一緒に仕上げていくツール」と考えると使いやすくなります。
AIを使うときに気を付けたいこと
便利なAIですが、使う際にはいくつか注意点があります。
まず、AIが作成した内容をそのまま学校へ提出することは避けましょう。学習指導要領や学校の教育方針、学級の実態に合っているかを必ず確認し、必要に応じて修正することが大切です。
また、児童・生徒の氏名や成績、住所などの個人情報は入力しないようにしましょう。学校の情報セキュリティに関するルールも確認しながら、安全に利用することが重要です。
AIは「先生に代わる存在」ではなく、「先生を支える存在」です。その特性を理解して活用することで、より効果的に役立てることができます。
まとめ
教員の仕事は年々多様化し、授業準備に十分な時間を確保することが難しくなっています。
そんな中、生成AIは指導案や教材づくりの時間を短縮し、先生が本来大切にしたい「子どもたちと向き合う時間」を増やす手助けをしてくれます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、全くの初心者の私も最初は触ってみることから始めました。まずはChatGPTに一つ質問してみることから始めてみてください。


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