教員を辞めたいと思っている方の多くが不安に感じるのは、
「退職したら後悔しないだろうか」
ということではないでしょうか。
私自身、小学校教員として30年以上勤務し、退職しました。
教員の仕事は好きでした。
子どもたちの成長に関われることにやりがいを感じていましたし、同僚にも恵まれていました。
それでも、親の介護との両立を考えた結果、常勤教員としての働き方に区切りをつけることを決断しました。
現在は会計年度職員(非常勤講師)として勤務しながら、新規採用教員の指導や後補充の仕事をしています。
また、空いた時間を活用して家庭教師やブログ運営など、新しいことにも挑戦しています。
ここでは、実際に退職して感じた「良かったこと」と「後悔したこと」を正直にお伝えしたいと思います。
良かったこと
時間に余裕ができた
退職して最も大きく変わったのは時間の使い方です。
常勤教員時代は、朝早くから出勤し、放課後も会議や事務仕事に追われる毎日でした。
家に帰っても翌日の授業準備や書類作成が気になり、完全に仕事から離れることは難しかったように思います。
しかし現在は勤務時間が限られているため、自分の時間を確保しやすくなりました。
特に親の介護に関わる時間を取れるようになったことは大きな変化です。
母は認知症と脳出血の影響で要介護5、父はパーキンソン病を患っています。
以前は仕事との両立に悩んでいましたが、今は家族との時間を大切にできるようになりました。
心に余裕が生まれた
教員時代は常に何かに追われている感覚がありました。
学級経営、保護者対応、校務分掌、学校行事など、次から次へと仕事がやってきます。
退職後は、そのプレッシャーから解放されました。
もちろん今も教育の仕事に携わっていますが、責任の重さや業務量は大きく変わりました。
心に余裕ができたことで、以前より穏やかな気持ちで子どもたちや家族と向き合えるようになったと感じています。
新しい挑戦ができるようになった
教員時代から興味はあったものの、なかなか時間が取れなかったことがあります。
それがブログ運営やAI活用の学習です。
退職後は新しいことに挑戦する時間ができました。
家庭教師の仕事も始めようと考えています。
教員を辞めたからといって教育から離れる必要はありません。
むしろ、これまでの経験を違う形で活かせる可能性が広がったように感じています。
後悔したこと
子どもたちと毎日会えなくなった
教員を辞めて最も寂しく感じるのは、子どもたちと毎日関われなくなったことです。
教員という仕事の魅力は、やはり子どもの成長を間近で見られることです。
できなかったことができるようになった瞬間。
自信を持って発表できるようになった姿。
卒業式の日の成長した表情。
そうした場面に立ち会えることは教員ならではの喜びです。
今でも学校へ行くと、教員時代の思い出がよみがえります。
「もっとできたかもしれない」と思うこともある
退職してから、
「あの時こうしていれば良かったかな」
と思うこともあります。
教員生活に完全な正解はありません。
だからこそ、退職後に振り返ると反省点も見えてきます。
ただ、それは後悔というよりも、自分の歩んできた道を振り返る時間なのかもしれません。
だからこそ、今は前向きな気持ちで次のステージに進めていると思います。
収入面の変化
退職を考えるとき、多くの人が心配するのがお金の問題です。
私も不安がなかったわけではありません。
当然ながら、常勤教員と比較すると収入は減りました。
しかし、その一方で時間的な自由は増えました。
現在は会計年度職員として働きながら、家庭教師やブログなど新しい収入源づくりにも挑戦しています。
教員時代は安定した収入がありました。
退職後は、その安定と引き換えに新しい可能性を得たと感じています。
どちらが良い悪いではなく、自分に合った働き方を選ぶことが大切だと思います。
メンタル面の変化
私が最も大きな変化を感じたのはメンタル面です。
教員時代は常に責任を背負っていました。
学級のこと。
子どものこと。
保護者のこと。
学校全体のこと。
常に考え続けていたように思います。
今は以前ほど強いプレッシャーを感じることはありません。
もちろん介護の悩みはあります。
将来への不安もあります。
しかし、自分で時間をコントロールできるようになったことで、気持ちに余裕が生まれました。
以前より睡眠もしっかり取れるようになり、休日を心から楽しめるようになったと感じています。
教員を辞めても人生は続いていく
退職前は、「教員を辞めたら自分はどうなるのだろう」と不安でした。
しかし実際に退職してみて感じるのは、
教員を辞めても人生は続いていく
ということです。
教員を辞めることは、決して失敗ではありません。
また、教育から離れることでもありません。
私のように非常勤講師として働く道もあります。
家庭教師として子どもたちを支える道もあります。
新しい仕事に挑戦する道もあります。
もし今、退職を考えているなら、「辞めた後はどう生きたいか」という視点も持ってみてください。
退職は終わりではなく、新しい人生のスタートなのです。


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