「もう教員を辞めたい」
そう思ったとき、勢いで退職を決断してしまうのはおすすめできません。
教員の仕事が辛くなっていると、一日でも早く現状から抜け出したいと思うことがあります。
しかし、十分な準備をしないまま退職すると、後になって「こんなはずではなかった」と後悔する可能性があります。
私自身、今年退職を経験しましたが、退職を決断するまでには多くの時間をかけて考えました。
特に、親の介護との両立や今後の働き方については何度も家族と話し合いました。
その経験から感じるのは、退職そのものよりも「退職前の準備」が重要だということです。
ここでは、教員を辞める前に必ずやっておきたい5つのことを紹介します。
家計と生活費を確認する
退職を考えたとき、最初に確認してほしいのがお金の問題です。
教員は比較的安定した収入が得られる職業です。
そのため、退職後に収入がどのように変化するのかを把握しておく必要があります。
まず確認したいのは次の項目です。
- 毎月の生活費
- 住宅ローンや家賃
- 教育費
- 保険料
- 車の維持費
- 通信費
- 貯蓄額
退職後すぐに次の仕事が決まるとは限りません。
最低でも数か月は収入が減る可能性を考えておきましょう。
私の場合は、退職後も会計年度職員(非常勤講師)として働く予定があったため、大きな収入減は避けられました。
しかし、もし収入がゼロになる期間があれば、不安はさらに大きかったと思います。
お金の見通しを立てることは、安心して次の一歩を踏み出すために欠かせません。
休職制度を検討する
「辞めたい」と感じているときは、退職以外の選択肢も考えてみましょう。
特に心や体が疲れている場合は、まず休むことが必要な場合があります。
教員にはさまざまな休職制度があります。
- 病気休職
- 介護休暇
- 介護休業
- 年次休暇
- 特別休暇
自治体によって制度は異なりますが、利用できる制度がないか確認してみる価値はあります。
私の場合、退職を考えた背景には介護の問題がありました。
母は認知症と脳出血の影響で要介護5、父はパーキンソン病を患っています。
仕事と介護を両立する中で、「今後どのような働き方がよいのか」を考える時間が必要でした。
もし疲労やストレスが原因で辞めたいと感じているなら、一度立ち止まって休養を取ることも大切です。
退職はいつでもできます。
しかし、心身を壊してしまうと回復には時間がかかります。
転職市場を調査する
教員を辞めた後の仕事についても考えておきましょう。
「辞めてから考える」ではなく、「辞める前に調べる」ことが重要です。
近年は教員経験を活かせる仕事が増えています。
例えば、
- 教育系企業
- 学習塾
- 家庭教師
- 教育支援員
- 人材業界
- 一般企業の研修担当
- Webライター
- オンライン講師
などがあります。
私自身も、退職後は非常勤講師として働きながら、家庭教師やブログ運営など新しいことに挑戦しています。
教員の経験は決して学校だけでしか活かせないものではありません。
ただし、転職先によっては収入や働き方が大きく変わります。
事前に求人情報を確認し、自分が希望する働き方ができるかを調べておきましょう。
家族へ相談する
退職は自分だけの問題ではありません。
家族の理解と協力がとても重要です。
特に、
- 配偶者がいる
- 子どもがいる
- 親の介護をしている
場合は、家族への影響も考える必要があります。
私の場合も、退職を決断する前に家族と何度も話し合いました。
収入のこと。
介護のこと。
今後の働き方のこと。
将来の生活設計のこと。
一人で考えていると不安ばかりが大きくなります。
しかし、家族と話し合うことで、自分では気付かなかった選択肢が見えてくることもあります。
退職後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、家族との対話を大切にしてください。
退職スケジュールを作る
退職を決めたら、具体的なスケジュールを立てましょう。
教員の退職は一般企業とは異なり、年度途中で辞める場合には学校への影響も大きくなります。
そのため、早めの準備が必要です。
例えば、
半年前
- 家族と相談
- 家計の見直し
- 今後の働き方を検討
3〜4か月前
- 管理職へ相談
- 転職活動開始
- 退職後の収入計画作成
1〜2か月前
- 退職願提出
- 引継ぎ準備
- 必要書類の確認
退職直前
- 引継ぎ完了
- 私物整理
- 関係者への挨拶
このように計画的に進めることで、慌てずに退職準備を進めることができます。
退職準備は「辞めるため」ではなく「後悔しないため」
教員を辞めたいと思ったとき、多くの人は「辞めるか続けるか」に意識が向きます。
しかし、本当に大切なのは退職そのものではありません。
退職後に後悔しないことです。
私自身、教員の仕事は今でも好きです。
だからこそ、教育の世界から完全に離れるのではなく、非常勤講師という働き方を選びました。
もし十分な準備をしないまま退職していたら、違う結果になっていたかもしれません。
教員を辞めることは人生の大きな決断です。
だからこそ焦らず、一つずつ準備を進めていきましょう。
しっかりと準備をした上で出した結論なら、きっと後悔の少ない選択になるはずです。


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